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とびひ(伝染性膿痂疹)①

[2020.06.08]
とびひとは? とびひは正しくは伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)と言い、細菌による皮膚の感染症です。ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌(溶連菌と略します)などが原因菌です。接触によってうつって、火事の飛び火のようにあっと言う間に広がることから、たとえて“とびひ”と言われています。あせも・虫刺され・湿疹などをひっかいたり、転んでできた傷に二次感染を起してとびひになります。   とびひの種類 とびひは大きく2種類に分けられます。1つは水疱(みずぶくれ)ができて、びらん(ペロッと皮膚がむける)をつくることが多い水疱性膿痂疹、もう1つは炎症が強く、痂皮(かさぶた)が厚く付いた痂皮性膿痂疹です。 ①水疱性膿痂疹  水疱性膿痂疹は、黄色ブドウ球菌が原因で、この菌が産生する毒素が皮膚を侵すことによって起きます。乳幼児・小児に好発し、特に初夏から真夏にかけて多く発症します。 虫さされやあせも、擦り傷の部位をひっかいて、感染を起こすことが多いです。 ②痂皮性膿痂疹  痂皮性膿痂疹の原因菌は溶連菌の一種であるA群β溶血性連鎖球菌です。痂皮性膿痂疹はアトピー性皮膚炎などに合併することが多く、急速に発症します。季節には余り関係なく、小児より成人に多く見られます。
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