くらげに刺されたときは…①
[2020.09.07]
今回はクラゲ刺傷についてお話したいと思います。例年7~9月はクラゲによる事故が多発する時期でもあります。
クラゲは刺胞しほうと呼ばれるものを有していますが、刺胞が皮膚に刺さると中に含まれる毒が体内に入り込みます。刺された影響は局所で留まることもありますが、血液に乗じて全身へと広がり、全身症状を起こすこともあります。
クラゲに刺された場合、針が皮膚に残りますが、無理矢理取ろうとすることで状況が悪化することが懸念されます。そのため、患部を海水で洗い流すに留めることが懸命です。
クラゲには数多くの種類がありますが、ハナガサクラゲ、カツオノエボシ、アンドンクラゲ、ハブクラゲなどが日本においても健康被害を起こす可能性があるものです。種類によって生息領域や毒性の強さは異なります。一方で、クラゲの中には人に対して毒性を持たないタイプのクラゲもいます。
海水中での被害に留まることなく、海に打ち上げられたクラゲに触れることが原因で発症することもあるため、砂浜にいるクラゲには不用意に近づかないことが大切です。