④アトピー性皮膚炎の治療~注射編~
こんにちは🌞今週はアトピー性皮膚炎の治療最終編になります!今までアトピー性皮膚炎の様々な治療についてご紹介してきました。今回はその中でも2018年から出てきた新しい治療薬である「デュピクセント」についてご紹介していきます!
?「デュピクセント」とは?😲✨
デュピクセントは、「IL-4」と「IL-13」という物質(サイトカイン※)の働きを直接抑えることで、皮膚の2型炎症反応(Th2細胞による炎症)を抑制する新しいタイプの注射式のお薬です。アトピー性皮膚炎の皮膚の内部に起きている炎症反応を抑えることによって、かゆみなどの症状や、皮疹などの皮膚症状を改善します。
※体内の細胞同士の情報伝達を行うタンパク質。
当クリニックでもデュピクセントを開始して、「すごくよくなった!今年の夏は今まで着ることのできなかった腕や足が出る洋服を着ることが出来ます!」とうれしい声をいただいています!
■投与できる方、できない方、注意が必要な方
〇投与できる方
今までの治療法で十分な効果が得られない成人アトピー性皮膚炎の方にお使いいただけます。
※15歳以上の方が適応となります
〇投与できない方
デュピクセントに含まれる成分に対して、アレルギー反応を起こしたことのある方
〇投与において注意が必要な方
- 寄生虫感染のある方
- 生ワクチンを接種する予定のある方
- 妊婦または妊娠している可能性がある方、授乳中の方
- 高齢の方
- 喘息等のアレルギー性疾患をお持ちの方
■デュピクセント開始までの流れ、スケジュール
①医師(院長先生の診察日)の初回診察
当クリニックの院長先生診察を受けていただき、「デュピクセント」の投与に適応であるか、現在の症状から医師が判断いたします。適応となった場合、医師・看護師から「デュピクセント」投与開始にあたっての詳しい説明がございます。
※症状の程度等により適応にならない可能性もございます。
②「デュピクセント」院内注射開始
診察により投与可能となった場合、その日からの投与開始も可能です。
デュピクセントは投与開始日のみ、2本を皮下注射します。その後は2週間に1回、来院していただき1本を皮下注射します。
※薬の在庫によっては当日開始できない可能性がございます。
しかし、中にはお仕事や学校、ご家庭の状況によっては2週間の来院が困難な方もいらっしゃいます。そんな方にはご自宅での「デュピクセント自己注射」をお勧めしています。
■デュピクセントは自己注射ができる
デュピクセントは医師の判断の下、患者さんご自身が注射を行う「自己注射」が可能です。
自己注射を行うことで通院にともなう時間的な制約や負担が軽減でき、ご自身のスタイルに合わせて治療することができます。また、通院日を調整できるので、仕事や旅行などの活動範囲が広がります。
当クリニックも自己注射を実施されている方が多くいらっしゃいます。
自己注射開始時は、事前に注射の指導を医師・看護師が丁寧に行わせていただきます。
少しでもお悩みの方は是非一度ご相談にいらしてください😊
参考: デュピクセントを使用される患者さんへ|総合TOP|サノフィ株式会社 (support-allergy.com)