体の不思議②赤いアザはどんなのがあるの?
皆さんこんにちは!
急な気温の変化で体調は崩していないでしょうか?
さて今回は前回に続き体の不思議②赤アザについてご紹介いたします。
体の不思議②赤いアザはどんなのがあるの?
血液中に存在する赤血球のために赤く見える「アザ」を赤アザといい、医学用語では血管腫と呼ばれています。様々な血管腫がありますが。ここでは皆さんに馴染み深い ①老人性血管腫②血管拡張性肉芽腫、生後まもなく生じ、1歳頃までに急激に大きくなり、その後徐々に小さくなる③イチゴ状血管腫についてご紹介いたします。
①老人性血管腫
体、特に上半身に生ずることが多い血管腫で、大きさは直径1~5mm程度です。光沢あるルビー色(時に暗紅色)のほぼ円形のドーム状に隆起した自覚症のない小腫瘍です。高齢者によくみられるのですが、20歳代で生ずることもあります。
どんな治療方があるの?
レーザー療法が第一選択となります。しかしレーザー療法が無効な赤アザは存在し、このようなものには手術療法しかありません。
赤アザの治療に使われるレーザーは、赤血球のヘモグロビンに吸収されるレーザーです。
様々機械があり皮膚の奥深くには届かないものは効果がなかったり、深いところに存在する血管腫に効果がでるのは瘢痕という副作用が出ることもあります。
②血管拡張性肉芽腫
直径1cm以内、ときに2~3cmにおよぶ柔らかい腫瘍で、赤く見え、表面を擦ると簡単に出血します。外傷などの傷口を契機に、後天的に生ずる比較的ありふれた血管腫です。
当院では酷い巻き爪にできることが多いです。
どんな治療方があるの?
レーザー療法か手術療法です。また血管拡張性肉芽腫はレーザー療法ばかりでなく皮膚凍結療法も有効です。
※皮膚凍結療法とは子供のころ手や足にイボができて液体窒素で治療しませんでしたか?
その時使用した液体窒素の治療方を皮膚凍結療法と言います。
③イチゴ状血管腫
イチゴ状血管腫は生後2~3週間、遅くとも3ヶ月以内に発生し、1~2週間で急速に大きくなって盛り上がる血管腫です。その後6ヶ月から1年で最大に達しますが(増殖期)、その後主に中央部より徐々に縮小し(退縮期)、ほとんどわからなくなります。しかし一部ですが、小さくなっても皮膚の表面に細かい血管が浮き出たり(毛細血管拡張)、ぶよぶよした弛み、皮膚萎縮や瘢痕を残すことがあります。
どんな治療方があるの?
7歳以降に存在するものは、待っていても小さくなることはないため、手術療法(病変部を切って縫い合わせたり、植皮をする。当然手術跡は残る。)を受ける必要があります。また毛細血管拡張であればレーザー療法がある程度効果があります。
またステロイド療法をすることもあります。
残念ながら当医院ではレーザーはございませんが、液体窒素は行えますのでご相談下さい。
次回10/17月曜日 体の不思議③青アザってどんなのがあるの?を更新いたします。