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体の不思議④-2茶アザはどんなのがあるの?

[2022.10.31]

皆さんこんにちは!

食欲の秋ですが、いかがお過ごしでしょうか?

さて今回は前回に続き体の不思議④-2茶アザ、年をとって生ずるシミやソバカスについてご紹介いたします。

一般的に「しみ」と称される疾患で、病院に相談に来る患者さんの多くは加齢性や紫外線暴露に伴うものです。その中でも高い頻度でみられる代表的なものは、老人性色素斑や肝斑です。

老人性色素斑は、境界が比較的明瞭な褐色の色素斑で、中年以降によく見られます。紫外線の暴露により生じます。

肝斑は両側の頬部を中心としてできる境界がはっきりとした色素斑で、中年女性に多く見られます。女性ホルモンと紫外線暴露が主な原因と考えられています。肝斑と老人性色素斑を合併している例もあり、専門医でなければ見分けが難しい場合があります。

 

また中高年に見られる色素斑で同じく紫外線の暴露により生じる疾患として日光角化症があります。時として癌になる恐れもあり見ただけでは判断も難しい為、専門医の診断が必要となります。

雀卵斑(そばかす)は、若年性で見られる「しみ」で、紫外線の影響の他に遺伝的な素因があると考えられています。

 

それぞれの「しみ」によって治療は異なりますが、上記に記した通り、紫外線暴露が主な原因の老人性色素斑、肝斑、雀卵斑は、ビタミン剤やトラネキサム酸の内服、ハイドロキノン配合の外用薬、UVケアが必要となってきます。レーザー治療に関しては、適応が異なりますので、下記で説明します。

 

(1)老人性色素斑

ビタミン剤やトラネキサム酸の内服、ハイドロキノン配合の外用薬、UVケアも効果を発揮しますが、レーザー治療で顕著に効果が見られることが多いです。レーザー治療は、肌の深いところまで届き、原因となるメラニンを標的として照射しますので、照射直後はしみの部分が濃くなったように感じます。これは、痂皮(かさぶた)形成を起こしているだけで、1週間程度で自然にぽろっと取れていきます。個人差はありますが、一度のレーザーで良くなる方もいらっしゃいます。しかし、レーザー治療後には炎症後色素沈着症を起こすことが多いため、治療後に濃くなったままなかなか消えない場合もあります。

また、肌の表面層に働きかける光治療(IPL治療)というものがあります。レーザーに比べて術後にかさぶたができにくい肌トラブルが少ないという利点はありますが、複数回の照射が必要となります。

 

(2)肝斑

ビタミン剤やトラネキサム酸などの内服、ハイドロキノン配合の外用薬が第一選択です。患部に摩擦刺激を与えないことが大事です。レーザー治療、光治療(IPL治療)は適応が難しいので、医師に相談しながら治療をすすめることがいでしょう。

 

(3)雀卵斑(そばかす)

レーザー治療と光治療(IPL治療)が有効です。老人性色素斑と同様、レーザー照射後は痂皮形成を起こします。光治療(IPL治療)のメリットとデメリットも同様です。こちらは紫外線暴露(日焼け)で再発を起こしやすいので、日々のUVケアをしっかり行いましょう。

 

 

レーザですが当医院にはまだなく光治療(IPL治療)は近日導入予定です。

導入したらホームページにてお知らせ致します。

 

次回11/7 体の不思議⑤黒アザはどんなのがあるの?を更新いたします。

 

 

 

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