体の不思議⑤黒アザはどんなのがあるの?
皆さんこんにちは。
紅葉がとてもきれいですね!
さて今回は前回に続き体の不思議⑤黒アザについてご紹介いたします。
母斑細胞というメラニンを作る細胞からなる良性腫瘍を色素性母斑、あるいは母斑細胞母斑といいます。また色素性母斑の俗称として「ホクロ」という言葉が使われることもあります。この色素性母斑は以下のように黒子、通常型、巨大型にわけられていますが、このうち、通常型、巨大型を黒アザと呼んでいます。
黒子はいわゆる「ホクロ」で、盛り上がるものと、扁平なものがあります。3~4歳頃から発生し、次第に数が増えます。
通常型は普通によくみられる「黒アザ」で、多くは出生時から存在します。表面に硬い毛(硬毛)が生えているものがあり、このようなものは有毛性色素性母斑と呼ばれています。
巨大型は、体や手足など、広範囲にみられ、生まれた時から存在します。悪性化する可能性が他の色素性母斑よりあります。
ホクロのように見えても、基底細胞癌や老人性角化腫、または悪性黒色腫といった皮膚癌のことがありますので、自己判断せずに、皮膚科専門医を受診し、本当にホクロかどうか診断を受けて下さい。 ※保険診療となります。
ホクロは母斑細胞からなる皮膚良性腫瘍ですので、これを取り除くためには、手術によって切除するしかありません。手術には色々な方法がありますが、円筒状の刃でくり貫くパンチ切除と通常のメスで切除する方法、または電気メスや炭酸ガスレーザーで焼き切る方法があります。手術療法は一回の治療で済みますが、手術後、感染予防のためしばらく手術部位を濡らすことができないことと、手術の傷跡が残るという欠点があります。特に鼻と上唇の間に存在するホクロをパンチ切除や焼き切る方法で除去すると、ケロイドになりやすいです。しかし小型のホクロでは、特にシワがある部位では、手術の傷跡はシワに隠れてあまり目立たないこともあります。
今のところ、直径7mm以下のホクロが癌になったという報告はないのですが、癌化を心配するのであれば、外科的に完全に取り除いた方が安心だと思われます。
当医院では手術による切除を行っています。
手術と言われると下記の絵を思い浮かべるかと思います。
実際には皮膚の一部を切除するだけなので外来でも取ることが出来ます。
流れとしては、
- 初診時
手術日の予約・手術の同意書の作成・感染症の採血を行います。
- 手術当日
大きさにもよりますが、パンチ切除し針で縫い合わせます。
ガーゼにて保護し、当日は創部を塗らすことはできません。
大体30分程で終了致します。
取ったものは病理検査をして、良性か悪性化か精査いたします。
- 手術翌日
創部の止血確認 夕方からシャワー可 湯船につかるのは控えてください。
※場合により手術翌日に来院しないこともあります。
- 手術後1週間後
抜糸 病理の結果説明 通常通りの生活をして構いません。
上記の様な流れになります。
料金は部位や大きさにもよりますが、顔で2cm以下、3割負担の方で
採血代が2,000円 手術代が11,000円程 再診料が1,000円程 抜糸が1,000 total 15,000円程度です。
手術は、藤田院長の時に行っております。
月曜日から木曜日の診療時にご相談下さい。
※手術は月曜日~木曜日の13時より承っております。
すべて保険治療となります、気になる方は是非ご相談下さい。