帯状疱疹③
帯状疱疹の治療
治療は抗ヘルペスウイルス薬を中心に行われます。抗ヘルペスウイルス薬はウイルスの増殖を抑えることにより、急性期の皮膚症状や痛みなどを和らげ、治るまでの期間を短縮します。さらに合併症や後遺症を抑えることも期待されます。
また、必要に応じて消炎鎮痛剤が使います。
◆抗ヘルペスウイルス薬による治療に際して
抗ヘルペスウイルス薬の内服薬は、効果があらわれるまでに2日程度かかります。服用してすぐ効果があらわれないからといって、服用量を増やしたり、途中でやめたりしないで指示通りに服用して下さい。
抗ヘルペスウイルス薬は発病早期に服用を開始するほど治療効果が期待できます。帯状疱疹の特徴的な症状を自覚したら、できる限り早く医師にご相談下さい。
日常生活の注意点
- できるだけ安静にしましょう
帯状疱疹は疲労やストレスが原因となり、免疫力が低下したときに発症します。
十分な睡眠と栄養をとり、精神的・肉体的な安静を心がけることが回復への近道です。
- 患部を冷やさないようにしましょう
患部が冷えると痛みがひどくなります。患部は冷やさずに、できるだけ温めて血行をよくしましょう。
- 水ぶくれは破れないように気をつけましょう
水ぶくれが破れると、細菌による感染が起こりやすくなります。細菌による化膿を防ぐためにも、患部は触らないようにしましょう。
- 小さな子供との接触は控えましょう
帯状疱疹が他の人にうつることはありませんが、水ぼうそうにかかったことのない乳幼児には水ぼうそうを発症させる可能性があります。
早期に治療することで合併症や後遺症を抑えることができます。いつでも当院へご相談ください。