水ぼうそう①
[2021.05.31]
◆水痘とは
水痘とは水痘・帯状疱疹ウイルスに感染することによって、発熱や倦怠感とともに特徴的な発疹が全身に生じる病気です。一般的に“水ぼうそう”と呼ばれています。
9歳以下の子供がかかることが多く、発症すると強い痒みを伴う発疹が全身に広がります。発熱や痒みを伴うこともありますが、発疹以外の症状は比較的軽いことが多く、発疹も1週間前後で水ぶくれからかさぶたとなって剥がれ落ち、自然に回復します。一方、成人がかかると重症化する事もあり、肺炎や髄膜炎、脳炎などの合併症を発症することがあります。
◆原因
水痘の原因は水痘・帯状疱疹ウイルスに感染することです。水痘・帯状疱疹ウイルスは感染力が非常に強く、感染者の唾液や発疹から出た滲出液などに含まれるウイルスは容易に他者へと感染します。水痘・帯状疱疹ウイルスは一般的な感染症に多い飛沫感染や接触感染だけでなく、空気感染も起こしうるのが特徴です。このため、保育施設や学校などの集団生活の場で感染が広がりやすく、子供がかかりやすい感染症の一つとなっています。
通常、水痘は一度感染すると免疫が形成されるため成人がかかることは少ないとされています。しかし、子供の頃に水痘にかかっていない、もしくは予防接種を受けていない成人は免疫がないため、水痘・帯状疱疹ウイルスにかかることがあります。