水ぼうそう②
[2021.06.07]
◆症状
水痘はウイルスに感染すると10~21日程度の長い潜伏期間を経て、発熱、全身の発疹(頭皮を含む)、倦怠感などの症状が引き起こされます。
子供の場合は、症状が強いかゆみを伴う発疹から現れることが多く認められます。頭皮や顔に現れた発疹は体幹、四肢へと全身に広がって次々と新しい発疹が出現します。水痘の発疹は紅斑→丘疹→水ぶくれ→かさぶたへと変化していくのが特徴です。発疹は通常1週間前後ですべてがかさぶたとなって剥がれ落ち、発症中は38℃前後の発熱や倦怠感が2~3日続くこともありますが、症状は比較的軽いことがほとんどです。
一方、成人の場合は重症化することが多く、高熱が続いたり、発疹に細菌感染を引き起こすこともあります。また、肺炎や髄膜炎、脳炎などの充当区な合併症も起こしやすく、死亡率も子供に比べて10~20倍も上がるとされています。
◆治療
水痘に対する治療は薬物療法が主体です。発熱などに対して解熱剤が使用されるケースもありますが、子供の場合発疹以外の症状の多くが軽度であるため、治療が必要になることはほとんどありません。
一方、成人の場合、水痘・帯状疱疹ウイルスに対する抗ウイルス薬(アシクロビル)の点滴が行われます。当院では診察の上、必要に応じて他院へご紹介させていただく場合がございます。早めの診察が必要です。