秋の花粉症
【秋は身近な雑草の花粉が原因に】
花粉症といえば春のスギ、ヒノキのイメージが強いのですが、実は秋にも原因となる花粉は飛んでいます。
秋の花粉症の主な原因は、空き地などに繁殖する雑草で、キク科のブタクサやヨモギ、アサ科のカナムグラ、イネ科のカモガヤが代表的です。
これらの草が開花期を迎える9~11月に花粉が飛散し、花粉症を引き起こします。
【秋はハウスダストも増える季節】
花粉以外の秋のアレルゲンとして意外と知られていないのがハウスダストです。
ハウスダストとは室内にたまるホコリのことで、ダニの死骸やフン、カビなどが含まれています。
ダニは夏に繁殖しますが、秋になると一斉に死んでしまいます。
このため、秋はダニの死骸やフンが増加・蓄積し、ハウスダストによるアレルギー性鼻炎が増えるのです。
【日常生活でできる対策法】
幸いなのは、秋の花粉症の原因物質は高さがせいぜい2メートルほどと低いこと。
上空の強い風に運ばれて数キロ先まで飛散する春のスギとは違い、数十~数百メートルしか飛散しません。
原因となる雑草に近づかないだけでも十分予防になり得ます。主な予防法には以下のようなことが挙げられます。
①原因物質に近づかない
草原や川辺、土手など植物(特に雑草)が多く繁殖している場所を避けるようにしましょう。
②帰宅したら衣類の花粉をはらい落とす
家の中に花粉を持ち込まないように、髪の毛や衣服をはたいてら家に入りましょう。
③部屋の掃除
こまめにカーペットに付いた、ダニ・ハウスダストの掃除をしたり、寝具の洗濯をしましょう。
掃除の期間が空いてしまうと鼻炎がひどくなってしまうこともあります。
掃除とともに除湿器を用いて室内の温度を上げないことも、ダニの減量に効果的です。
次回は当院で行うことのできるアレルギー検査についてです♪