アトピー性皮膚炎②
[2021.10.18]
【治療の基本】
アトピー性皮膚炎の治療では、かき過ぎによる症状の悪化を防ぐため、かゆみや炎症を抑えることが大切です。
治療では薬を用いてこれらを抑え、同時にスキンケアで皮膚のバリア機能を正常に保ちます。
さらに、毎日の生活では症状を悪化させる要因を避けるようにします。
この3つはどれも大切で、上手に組み合わせながら治療を行います。
【アトピー性皮膚炎の治療薬】
薬の治療では、まず炎症をしっかりと抑えることが大切です。
ステロイド外用薬とタクロリムス軟膏は炎症を抑える薬として、治療の中心になります。
また、かゆみの治療には、原因となる化学物質の働きを抑える内服の抗ヒスタミン薬などが使われます。
【スキンケアの効果】
皮膚の水分量が少なくなると皮膚バリア機能はより低下し、せっかく治まった炎症が再発することもあります。
保湿剤を用いてスキンケアを行うと皮膚バリア機能が正常に保たれ、炎症の再発防止だけでなくかゆみも和らげます。
【アトピー性皮膚炎と向き合う】
着ている服がごわごわしている、汗をかいた後こまめに洗い流していない、また、ストレスをため込んでいるなど、日常生活にも症状を悪化させる要因はあります。
ふだんの生活のなかから、これらの要因を取り除くよう気をつけましょう。