単純ヘルペスと帯状疱疹の違いについて
単純ヘルペスと帯状疱疹は症状がよく似ていて、判別が難しい病気です。
今日はその2つの違いについて、お話ししたいと思います😊帯状疱疹について詳しくはこちら🌸
似ている点については“どちらも水ぶくれが出る”、“どちらも水ぶくれの場所に痛み・かゆみが出る”、“どちらもウイルスが原因で、感染症(人にうつる)である”、“どちらも原因のウイルスは体に一生住み着いて、治療しても消えず再発する”などが挙げられます。
🍀違いについて🍀
①原因
口唇ヘルペスや性器ヘルペスの原因は単純ヘルペスウイルスで、帯状疱疹の原因は水痘帯状疱疹ウイルスです。どちらも同じヘルペスウイルス科に分類される、親戚のようなウイルスですが、それぞれが原因になって起こす病気や症状は大きく違います。
②再発率について
帯状疱疹は一度症状が出た人の4%ほどで再発します。
単純疱疹の再発しやすさは場合によって違いますが、たとえば単純ヘルペスウイルス2型による性器ヘルペスは1年以内にほぼ確実に再発します。
③後遺症
帯状疱疹が出たあと数か月以上にわたって帯状疱疹後神経痛という後遺症が残ることがあります。
一方、単純疱疹には帯状疱疹後神経痛のような後遺症はありません。
④感染状況が違う
水痘帯状疱疹ウイルスは非常に感染力が高いウイルスで、近づいただけで空気感染することがあります。
一方、単純ヘルペスウイルスの感染経路は普通、接触感染だけです。
自分ではなかなか見分けることが難しいと思いますので、疑われる症状が出た際はすぐに皮膚科をご受診ください😌