帯状疱疹①
◆帯状疱疹とは
身体の左右どちらか一方に、ぴりぴりと刺すような痛みと、これに続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状にあらわれる病気です。
帯状疱疹は、身体の中に潜んでいたヘルペスウイルスの一種である水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされます。
過去に水ぼうそうにかかったことのある人なら誰でも帯状疱疹になる可能性があります。
◆水ぼうそうと帯状疱疹の関係
・はじめて水痘・帯状疱疹ウイルスに感染したときは、水ぼうそうとして発症します。
・水ぼうそうが治ったあともウイルスは体内の神経節に潜伏します。
・加齢やストレス、過労などが引き金となってウイルスに対する免疫力が低下すると、潜んでいたウイルスが再び活動を始め、神経を伝わって皮膚に到達し、帯状疱疹として発症します。
◆発症年齢
・60歳代を中心に50歳代~70歳代に多く見られる病気ですが、過労やストレスが引き金となり若い人に発症することも珍しくありません。
・通常は生涯に1度しか発症しないと言われていますが、再発することもあります。
◆主な発症部位
・一般に身体の左右どちらか一方の神経に沿って帯状にあらわれるのが特徴です。
・胸から背中にかけて最も多くみられ、全体の半数以上が上半身に発症します。また、顔面、特に眼の周囲も発症しやすい部位です。
◆帯状疱疹は人にうつるの?
・帯状疱疹は、他の人に帯状疱疹としてうつることはありません。
・帯状疱疹の患者さんから、水ぼうそうにかかったことのない乳幼児などに水ぼうそうとしてうつる場合があります。