デュピクセント(アトピー性皮膚炎治療薬)について②
【投与後、気をつけるポイント】
発現する可能性のある副作用とその症状について
〈過敏症反応〉
デュピクセントの投与により、過敏症反応が現れることがあります。下記の症状がみられたら、投与を中止し速やかに主治医に相談して下さい。
主な症状:ふらつき感、息苦しさ、心拍数の上昇、めまい、嘔気、嘔吐、皮膚のかゆみや赤み、関節痛、発熱など
〈その他の副作用〉
以下の副作用が現れることがあります。症状が現れた場合には、速やかに主治医または看護師、薬剤師にお伝え下さい。
- 注射部位反応
デュピクセントを注射した部位に、発疹や腫れ、かゆみなどの症状がみられる場合があります。
- ヘルペス感染
口周りや唇に発疹などがみられる場合があります。
- 結膜炎
目やまぶたの炎症症状(赤み、腫れ、かゆみ、乾燥など)がみられる場合があります。
また、デュピクセントは免疫の働きを抑えるため、寄生虫に対する抵抗力が弱まり、寄生虫感染をしやすくなる可能性もあります。
寄生虫感染が治癒するまで投与を一時中止することがあります。
※投与後の注意点
デュピクセントを注射した当日は、注射部位への刺激は避けて下さい。
妊娠を希望される方は、主治医にご相談下さい。
【注射代】
健康保険の負担割合による自己負担額の目安は以下の通りです。
施術当日の症状によっては、診察代・処置代・検査代・処方箋代等が別途必要になります。
世帯収入や年齢により、ひと月に医療機関で支払う自己負担額を一定の額までに抑えることができる高額医療制度を利用できる場合があります。
お勤め先の保険組合によっては、高額医療費付加給付などが受けられる場合もありますので、詳しくはご加入の健康保険組合までお問い合わせ下さい。
また、確定申告での医療費控除も対象となる可能性もあります。